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冬タイヤ交換での脱落事故を防ぐプロの技 JAF専門家が実演解説 ナットは対角線に締め走行50~100キロ後の再確認を

冬タイヤ交換での脱落事故を防ぐプロの技 JAF専門家が実演解説 ナットは対角線に締め走行50~100キロ後の再確認を

北海道内で初雪が観測され、本格的な冬タイヤへの履き替えシーズンが到来しました。11月以降に多発するタイヤ脱落事故を防ぐため、JAFの専門家が正しい交換手順やハブボルトの清掃、トルクレンチを活用した適切な締め付け方法を解説します。安全な冬道運転のために知っておきたいポイントをお伝えします。

初雪観測でタイヤ交換予約が急増 11月から多発する脱落事故の危険性

10月22日の石北峠です。北海道内で初雪を観測し、ドライバーにとっては事故のリスクが高まる季節がやって来ました。

時崎愛悠記者
「午前10時の開店直後にもかかわらず、多くの車のタイヤ交換が行われています」

札幌のカー用品店では、初雪の便りを受けて予約が急増し、10月23日だけで30台ほどのタイヤ交換に対応しています。

オートバックス新札幌 粟野郁海さん
「ここからは予約が増えていって、朝一番に来ていただいてもスタートまで1時間ほどお待ちいただくことも考えられます。なるべく早いうちに履き替えしていただいた方が安心安全のためにもいいかなと思います」

タイヤ交換がピークを迎えるこれからの時期、気をつけたいのがタイヤの脱落事故です。

北海道警によりますと、2025年、北海道内では60件のタイヤの脱落事故が発生していて、冬タイヤに交換した11月以降に急増しています。

JAFが教える正しい交換方法 ハブボルト清掃と対角線締めが必須
タイヤ交換の際にどのようなことに注意すればいいのでしょうか。タイヤの脱落を防ぐポイントを聞きました。

JAF札幌支部 黒畑蓉さん
「すぐに冬タイヤを取り付けたくなりますが、ウエス(拭き取り布)などで拭き取っていただいて余計な不純物を取り除く作業をします」

タイヤとホイールを固定するハブボルトと呼ばれる部分は、サビや汚れがあると緩みの原因になるため、不純物をきれいに拭き取りましょう。

続いては、ナットの仮締め作業です。まずは手で回せる範囲でナットを締めていきます。

JAF札幌支部 黒畑蓉さん
「ここで1回ストップです。いま順番に締めようとしたかと思いますけれど、ナットをはめる際は対角線の順番ではめていただくことを実践していただきたいです」

重要なのは、ナットを締めるときの順番です。対角線に締めることで均等な力が加わり、破損や緩みを防ぐことができます。

クロスレンチで締めるときも同じく対角線の順番で行います。ナットが5本ある場合には、星形を描くように対角線に締めてください。この時、一気に締めず2回から3回に分けて徐々に締めるのがポイントです。

最後は本締めの作業です。ここで使うのがトルクレンチと呼ばれる工具です。

JAF札幌支部 黒畑蓉さん
「決められた力で締め付ける道具です。このクルマですと103ニュートンという値が決められていて、このように設定して締め付けます」

JAF札幌支部 黒畑蓉さん
「ストップです。カチッと言ったらすぐ手を離すのがポイントになります。さらに力を加えてしまうと、かえって故障の原因になります」

タイヤ交換が終わった後も気は抜けません。交換後は走行による振動などでナットが緩む可能性があるため、約50キロから100キロほど走行した後に改めてナットの状態を確認するようにしましょう。

JAF札幌支部 黒畑蓉さん
「タイヤ外れというのは最悪の場合、周りにいる歩行者の方を事故に巻き込んでしまう。ドライバーの皆さまご自身でタイヤの締め付け具合を確認していただきたいです」

タイヤ脱落を防ぐ工具とスタッドレスタイヤの寿命見極め方

自分で作業する場合もセルフチェックと適切な工具の使用が欠かせません。トルクレンチは安いもので5000円から6000円程度で購入できます。十字型のクロスレンチで体重をかけて締め付けると、力がかかりすぎてボルトが折れてしまう恐れがあるため、決められたトルクで締められるトルクレンチの使用が推奨されています。

また、タイヤそのものの買い替え時期を見極めることも重要です。オートバックス新札幌の粟野郁海さんによりますと、スタッドレスタイヤは溝の深さが50パーセント以下になるか、製造から4年が経過すると交換が必要になります。

溝の深さはプラットフォームと呼ばれる目印で確認できます。プラットフォームが溝の間から露出している場合は交換のタイミングです。位置がわかりにくい場合は、タイヤの溝に100円玉を差し込み、1の数字が見えるかどうかで溝が50パーセント以下になっている目安を判断できます。

さらに製造年数は、タイヤ側面に記載された4桁の数字で確認が可能です。例えば「3926」とあれば、2026年の39週目に製造されたことを示しています。

事故を防ぐためにも、タイヤの状態をしっかり確認し、正しい手順でタイヤ交換を行いましょう。

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