ハイブリッド車のバッテリー構成
駆動用バッテリー(高電圧)
→ モーター駆動・回生ブレーキ用(200〜300V)
補機バッテリー(12V)
→ ECU・ライト・ロック・ナビ・ブレーキ制御など電装系用
🔹 なぜ12Vが必要なのか
高電圧系統は“安全のために常時OFF”になっており、起動時は12Vでリレーを開く必要がある。
言い換えれば、12Vがないと高電圧システムを起動できない。
スマートキーでエンジンONを押しても反応しないときは、まずこの12Vが疑われる。
🔹 トラブル時の注意点
ハイブリッドでも「ジャンプスタート」は12V側で行う(駆動用ではない!)
12Vバッテリーが弱ると、エンジン始動・キー認識・充電制御が全て不安定になる。
寿命は一般的に3〜5年程度。
長期間乗らない場合はソーラーチャージャーなどで維持充電を推奨。
🔹 雑学ポイント
EV(完全電気自動車)にも同じように12Vバッテリーがある。
理由は同じく「制御系統の独立電源が必要」だから。
つまり、**12Vは“クルマの共通言語”**として今も使われ続けている。
まとめ
ハイブリッド車の12Vバッテリーは、
「高電圧を動かすための起動スイッチ」。
見えないけれど、最初の一歩を支える“縁の下の力持ち”なんです。
VOICEVOX:青山龍星