グロック先生に聞きました。
Q.自動車の塗装で、下塗り、パール、クリアの流れを簡単に教えてください。
A.自動車塗装における「下塗り、パール、クリア」の流れは、ボディに美しい仕上がりと耐久性を持たせるための基本的な工程です。それぞれの役割を簡単に説明します。
1. 下塗り(プライマー)
目的: ボディ表面と上層の塗料を密着させ、錆防止や下地の平滑化を図る。
内容:
素地(金属やパテ処理済みの部分)にプライマー塗料を塗る。
傷や凹みを隠し、ベースとなる均一な層を作る。
特徴: 通常グレーや白などの中間色で、塗装の土台となる。
2. パール(ベースコート)
目的: 色と輝きを加え、デザイン性を出す。
内容:
下塗りの上にパール塗料(マイカやパール顔料を含む)を塗る。
光の反射で独特の深みや輝きを演出。
特徴: パールは単色ではなく、光の角度で色味が変化する効果が特徴。薄く何層かに分けて塗る場合も。
3. クリア(クリアコート)
目的: パール層を保護し、光沢と耐久性を与える。
内容:
パールの上に透明なクリア塗料を塗る。
紫外線や傷から守り、艶やかな仕上がりを実現。
特徴: 厚めに塗って硬化させ、磨きで最終調整することも。
簡単な流れ
下塗り: ボディにプライマーを塗って下地を整える。
パール: 色と輝きのパール塗料を重ねて見た目を決める。
クリア: 透明な保護層を塗って仕上げ、耐久性と美観をアップ。
ポイント
各工程の間には乾燥時間が必要で、ムラや埃を防ぐためクリーンな環境が重要。
パールは特に薄塗りを重ねる技術が求められ、クリアでその美しさを引き立てる。
この流れで、パール特有の輝きと高級感のある塗装が完成します!