本格的な冬が近づき、気を付けたいのがタイヤ交換後の脱輪事故です。事故を防ぐためにはどうすればいいのか、取材しました。
いよいよ近づく本格的な冬。いまタイヤ交換がピークの時期を迎えています。
「230!右フロント7.2!」
12日に道央道の輪厚パーキングエリアで行われたのは、脱輪防止の啓発イベント。警察や道運輸局などが参加しドライバーに注意を呼びかけたほか、タイヤのナットが緩んだりしていないか確認しました。
北海道警察本部 交通部 高速道路交通警察隊 佐々木昭紀警部)
「1番怖いのが外れたタイヤが他の車に衝突するということが1番怖いです。これは窓ガラスを突き破ってしまうぐらいの衝撃がございます。ナットの緩み、あとパンクがないか、空気圧、これが正しいかを十分点検してから運転を開始していただきたいと思います」。
冬タイヤへの交換後に起こりやすい脱輪事故。今月5日には恵庭市で走行中の軽乗用車から左後方のタイヤがはずれ、信用金庫の入り口を突き破りました。警察によりますと、運転手の男性はこの事故の5日前に自分で冬タイヤに交換したと話していました。
またこの日は千歳市でも走行中の乗用車から左前方のタイヤが外れ、近くに駐車していた車に衝突しました。乗用車はこの日の朝に冬タイヤに交換したばかりだったということです。タイヤが外れないようにするには、どんなことに注意すればいいのでしょうか。
まずはタイヤを取り付ける際、しっかりと車体にはまっているか、確認することが大切です。
札幌河辺石油 河辺隆夫専務)
「ちゃんと座りがいいように押し付けるように。こう(ガタガタ)なっていると座りが悪いと締める時におかしくなる」。
また、ナットを締める際は適切な強さに締められるようトルクレンチと呼ばれる専用の工具を使ってほしいといいます。
締め付けに偏りがでないよう、十字の順番に絞めることも大切です。
札幌河辺石油 河辺隆夫専務)
「これがカチっといったら適正なトルクで閉まったということなんですね」。
そしてタイヤ交換後、100キロほど走った後に心がけてほしいのが、「増し締め」です。
札幌のこちらのガソリンスタンドでは無料で「増し締め」のサービスを行っています。
札幌河辺石油 河辺隆夫専務)
「100キロぐらい走ったらできれば締め付けの確認ですね。締め付けの確認をしていただけるとより安心して乗っていただけるのではないかと思います」。
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