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【ホンダ アコード 新型試乗】日本で売る気があるのか?…岩貞るみこ

【ホンダ アコード 新型試乗】日本で売る気があるのか?…岩貞るみこ

【ホンダ アコード 新型試乗】日本で売る気があるのか?…岩貞るみこ 今回のワンポイント確認は、「ホンダはアコードを、日本で売る気があるのか」である。 日本市場に於いて、国産セダンは絶滅危惧種に登録されるんじゃないかと心配している私である。令和初期までは、「人と荷物のスペースは分けたい」というセダン信者の意見もかろうじてあったけれど、このところの夏の酷暑では、人のスペースとつながっていないトランクはエアコンの冷気がまったくいかず、入れた荷物がもんわりと熱くなってしまう。 気候変動は、使い勝手の良し悪しすら左右してくる。もっとも、このクラスの国産セダンのトランクに精肉や牛乳を入れるケースは少ないのかもしれないけれど。 ロングボディで、高さをぐっと抑えられた『アコード』のデザインは、おっさんセダンとは一線を画す。スポーティ感と軽やかさを身にまとい、このところ街中で見かけるたびに、おっと二度見するほどだ。 全長×全幅×高さ(4975mm×1860mm×1450mm)の微妙で絶妙なバランス。そして、不快にならないギリギリセーフゆえにクセになる顔立ち(これまではギリギリでアウトだった)。この私が、ホンダデザインに心を揺らされるとは。国産セダンに乗る価値なしとまで思い始めていたものの、このデザインなら、このセダンなら乗ってみたい。そう思ってしまうのだ。 シート座面は、低そうに見えて乗り降りはしやすい。購買層の腹筋や脚力を考えて、ほどよい位置を狙っているようだ。ドラポジを合わせ、アクセルペダルを踏み込むと、e:HEV(ホンダのハイブリッドシステム)で、するりと加速していく。ボディは大柄だけれど、重さを微塵も感じさせず、それでいて軽すぎない加速感。悪くない。もうこれだけで及第点だ。ハンドル操作にもクセがなく、過不足なく期待通りの反応を見せる。この過不足なくというポイントを見出すための努力が背後にあるのだが。 ハンドル脇についているパドルシフトを操作することで、エンジンブレーキを効かせることができるのだが、e:HEVのいいところは、インパネに4速、3速……といった数字ではなく、下向き矢印で教えてくれることだ。数字にとらわれることなく、身体で感じながら減速していく操作が心地いい。 さて、乗り心地や、後席の広さ。ロングボディゆえの圧倒的なトランクの広さなど基本部分はいいのだが、上乗せ

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