グロック先生に聞きました。
Ｑ．エンジンのミッションが壊れるとどうなりますか？
Ａ．エンジンの「ミッション」というのは、おそらく「トランスミッション」（Transmission）のことを指しているのだと思います。日本語では「ミッション」と略して呼ばれることが多いですね。トランスミッションが壊れると、車にさまざまな影響が出ます。以下に具体的に説明します。
トランスミッションが壊れた場合に起こること
①ギアが切り替わらない
トランスミッションはエンジンの動力を車輪に伝える役割を持ち、ギアを切り替えて速度や負荷を調整します。壊れるとギアが固定されたままになったり、切り替えができなくなったりします。これにより、加速ができなかったり、特定の速度でしか走れなくなったりします。
②異音や振動が発生する
内部の部品が摩耗したり破損したりすると、カタカタ、ゴリゴリといった異音や異常な振動が発生することがあります。これはトランスミッションの故障のサインです。
③走行不能になる
最悪の場合、トランスミッションが完全に機能しなくなり、エンジンの動力を車輪に伝えられなくなります。これにより車が動かなくなります。
④エンジンに負担がかかる
トランスミッションが正常に働かないと、エンジンが過剰に回転したり負荷がかかったりして、オーバーヒートやエンジン自体の故障を引き起こす可能性があります。
⑤警告灯が点灯する
現代の車では、トランスミッションに問題があるとダッシュボードの警告灯（例えば「チェックエンジンランプ」）が点灯することがあります。
原因の例
オイル不足や劣化（トランスミッションオイルが汚れると潤滑が不十分になる）
内部部品の摩耗や破損（ギアやクラッチの劣化）
電子制御システムの不具合（オートマチックの場合）
対処法
トランスミッションが壊れた疑いがある場合、すぐに運転をやめて整備工場に連絡するのが賢明です。無理に走行を続けると、他の部分にもダメージが及ぶ可能性があります。