夏タイヤへの交換時期ですが、ドライブ中にタイヤが外れて事故を起こさないための注意点を専門家に聞いてきました。
11日、道央道・輪厚パーキングエリアで行われたタイヤ脱落防止の啓発活動。道警や北海道運輸局などがナットの緩みや空気圧の点検を行いました。夏タイヤへの交換が進む今の時季は、脱落事故が起こりやすいといいます。
道警交通部交通企画課・大口純一課長補佐
「夏タイヤに履き替える時期ですので、しっかりとタイヤ交換を行ったあと、定期点検・増し締めなどを行い、脱輪の防止を図ってほしい」。
去年11月、札幌市西区で軽乗用車のタイヤが外れ当時4歳の女の子に衝突した事故。現場にはタイヤを固定していたナットが抜け落ちていました。
JAFは、夏タイヤを交換した後に長距離運転する人が増えるゴールデンウイークのころ、タイヤが外れる事故が多くなるとみています。タイヤが外れないようにするには、タイヤ交換でどんなことに注意すればいいのでしょうか。
JAF札幌支部・安藤純一係長
「冬の間、雪とか融雪剤の関係でさびですとか汚れが出ていることが多いですので、軽く清掃をして下さい」。
ナットを締めるときは、まずは手と工具を使って「軽く」締めます。
JAF札幌支部・安藤純一係長
「ここでは、タイヤのガタつきがなくなる程度まで工具で締め付けをしてください。工具で締め付ける場合は、対角線で閉めてください。1、2,3、4(の順番)」。
ジャッキを下ろしたら再び工具を使ってナットを締めます。その際、力加減にも注意が必要です。
JAF札幌支部・安藤純一係長
「最終的な締め付けを行うのですが、締め付ける力は強すぎても弱くてもいけません。車ごとに決められた力で締め付ける必要があるので」。
この時、正しい力で締め付けるための工具が「トルクレンチ」です。
JAF札幌支部・安藤純一係長
「既定の力に達したところで、音と手の振動で教えてくれる道具になります」。
トルクレンチが無い場合は十字レンチなどを使って体重をかける形でナットを締めます。力加減が不安な場合は整備工場などで見てもらうことも大切です。
JAF札幌支部・安藤純一係長
「お店で交換して、任せっきりではなくてご自分でも交換後目安としては50キロから100キロくらい走行されたところでもう1度ゆるみがないか、しっかり締め付けされているかどうか、自分でもしっかり確認していただければ」。
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